ボランティア

サワッデイ

毎日新聞

2007年1月17日付

タイ北部チェンマイ周辺の貧しい子供たちを支援している吉國さんが呼びかけた補聴器の寄付に、15セットが寄せられた。昨年12月初旬、メンバーと現地を訪れ、耳の不自由な孤児2人に届けた。2人は障害のため学校にも通っていなかったが、今年から就学できる見通しだという。
補聴器を贈ったのは、ミャンマー国境に近いアイリーン孤児院(入所13人)のチュワイ君(9歳)とコーンさん(12歳)。吉國さんによると、チュワイ君は比較的軽度の難聴で、補聴器を付けるとほとんど不自由なく聞こえるようになった。
コーンさんは耳を痛がったため、車で4時間のチェンマイの町で石の診察を受けさせた。両耳から黒く変色した虫3匹が見つかった。3歳のころ入ったまま、放置していたらしい。補聴器を付けると左耳がかすかに聞こえ、音に反応するようになった。
吉國さんらは「手話を習った方がいい」という医師の勧めもあり、コーンさんの就学先探しにも奔放した。チュワイ君も地元の小学校に入る予定だ。
補聴器は、福岡県を含む県内外から寄せられ、メガネ240個の寄付もあった。予想外の数になったためタイへの持込手続きが間に合わず、予備を含めて補聴器5セット、メガネ15個だけを持参した。今月下旬に再度訪れ、届ける。
吉國さんは「多くの人に協力いただき、感謝している。中和遺訓が補聴器を付け、OKサインをした時は、感動した。コーンちゃんも孤児院を離れ、盲ろう学校に行けるようになると思う」と話している。

毎日新聞掲載記事

毎日新聞

2006年10月4日付

使わなくなった補聴器を募っている。耳が不自由なため家に閉じこもり、学校にも行けないタイ北部の貧しい子供たちに贈る。これまで県内各地から4セットが寄せられたが、「あと1つでも2つでも」と寄付を呼びかけている。

吉國さんは昨年、タイを旅行した際、北部のチェンマイで「ボランティア サワッディ」の代表らと知り合った。サワッディは、ミャンマーとの国境付近にある少数民族の村で孤児の教育支援などに取り組んでいる。
吉國さんはサワッディの一員となり、今年もタイを3回訪問。米を支援し、7月には孤児の奨学金を支援する「里親」にもなった。
活動する中で気づいたのが、障害のある子供たちの存在。手足や目が不自由な子、耳が聞こえない子。衛生状態が悪い上、病気になっても貧しいため医者にかかれず、ちょっとした病気で障害が残るのだという。
吉國さんは、「サワッディが耳の不自由な子に補聴器を送ったら、約半年で話ができ、学校にも行けるようになった。そんな子を1人でも2人でも増やしたい」と話す。

宮日新聞掲載記事

宮崎日日新聞

2006年9月14日付

吉國さんが、タイ北部の山岳地帯に暮らす子供たちに贈る補聴器を募っている。貧しくて病院へ通えず聴覚障害のある子供たちに役立ててもらうためで、タイプは問わず、故障しているものでも修理が可能であれば構わない。補聴器用電池の提供も受け付ける。
吉國さんは今年一月、タイ北部の都市チェンマイを旅行で訪れ、タイで活動しているボランティア団体「サワッディ」代表と知り合った。チェンマイから車で約4時間の山間地へ向かい、支援物資の米などを届けると、あちこちの集落で目、耳、手足に障害のある子供たちを見掛けた。
三十年にわたって都城市で繊維機械販売業を営み、ボランティア活動とは縁がなかった。だが、協力を頼まれ「今まで仕事ばかりだったから、これからはボランティアに時間を割いてみよう」と思い、補聴器を集める事にした。
七月から八月にかけてタイに出掛けたときは、サワッディのメンバーに依頼され、両親をなくした十六歳の少女の里親になった。また帰国後はサワッディ宮崎支部を発足させた。
吉國さんは「一人でも多くの子供が救われるよう力を貸してほしい」と呼び掛け、同支部の会員も募っている。

読売新聞掲載記事

読売新聞

2006年9月8日付

吉國さんは去年、観光でタイを頻繁に訪れ、北から南まで広く旅をした。
北部の都市チェンマイで、ボランティア活動をしている「サワッデイ」(本部広島市 代表)のメンバーと知り合い、貧しい山間部の現状を知った。
今年1月には、メンバー2人とチェンマイから車で約4時間かけ小さな村を訪れた。
村の入り口に近づいたとたん、子供たちが駆け寄ってきた。贈ろうと用意した1キロ入りのタイ米20袋は、15分もせずにすべて無くなった。ところが、その光景を、遠くから見つめるだけの子供たちがいた。障害を持った子供だった。
「お金もないし、病院もない。医者に診てもらえないばかりに、肺炎などのちょっとした病気で、障害を抱えてしまっていた」
一方で、都市部の様子は日本と変わらず、子供たちは制服を来て学校に行き、サッカーやブラスバンドの練習をしていた。「ただ、それは表の顔で、観光では見えない裏の顔があった」と吉國さんは語る。
今夏もタイ北部の山村を訪問、物資を届けた。サワッディのメンバーに紹介され、里親にもなった。教師になるという少女の夢をかなえるため、就学を支援している。「できるる範囲で、1人でも助ける事ができれば」と話す。
子供たちが抱える障害は様々だが、特に補聴器は高価で買うことができず、数も不足しているといい、サワッディのメンバーになり、協力を始めた。

宮崎支部宮崎県都城市太郎坊町7745-2
TEL・FAX 0986-38-1728
支部長 吉國 忠秀
チェンマイ本部Thapae Rd., T. Chiangmoi,Muang Chiangmai
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